2017.05.29 14:301滴のオリーブオイルができるまで/大塚智穂いつの間にか春が終わり(春は極端に短くなっている気がする)、初夏の陽射しが降り注ぐ小豆島。今の時期、オリーブの木に目をやると、薄いクリーム色をしたビーズのような蕾がたくさんついているのが見られます。オリーブはモクセイ科で、しばらくするとその蕾が開き、金木犀のような小さな小さな花を...
2017.05.27 02:10スイバかギシギシ/小坂逸雄前に雑草を刈ったとき馬鹿でかいほうれん草のような雑草に苦戦したので、そいつを剣先スコップを使って根こそぎ除去することにした。そいつは根っこがやたら太い大根みたいなヤツで、調べてみるとスイバかギシギシという類らしい。葉っぱが刈り取られ、切り株みたいになっているその周りをお堀のように...
2017.05.23 14:00平野甲賀 描文字展 小豆島から台湾へ 京都へ 東京へ 書籍にしろ広告宣伝物にしろ、文字のないものは、まずない。筆舌に尽くし難い、とはいうものの結局のところ、美辞麗句をもって讃えられれば、それに越したことはない。そこで私の仕事は、まず文字を描くことからはじまる。 文字は、その言葉にふさわしい姿形を見せてくれる。とくに象形文字である日...
2017.05.23 13:25庭先養鶏はじめました4/よしのももこ前回の原稿を書き終えた時点では、真夜中に鬨の声をあげるオス鶏の扱いについて私たちが初めて味わった葛藤について書くつもりでいました。でも、ものごとが人間の“つもり”の範囲内で進むなんてことはまずなくて、だいたいは予期せぬ方向に転がり転がりしつつ毎日新しい朝を与えられて、ふと気づいた...
2017.05.22 14:45ニンニク/大塚智穂「大塚さん、ニンニクのアルバイトしない?」「ニンニクのアルバイト?」「そう、ニンニクの皮むきね」と、昨年の今頃(5~6月)声をかけていただいたのが最初で、香川県の「ニンニク」の生産量が全国で2位、というのも、昨年知りました。スーパーで多く見かけるニンニクは真っ白。中国産は沢山入っ...
2017.05.21 00:00力尽きて失敗した畑/小坂逸雄去年、気合いを入れすぎてアッという間に力尽き失敗〜放置した畑を、今年こそは地道に続ける決心をしてから早5ヶ月が経ってしまった。草刈りは今年に入ってから一回しかやっていない。畑は再び元の荒れ地になっていた。きれいに手入れされた畑に挟まれているのでこの季節だとさすがに目立つ。作業とし...
2017.05.15 14:50さくらんぼ/大塚智穂毎年この時期だけのお楽しみ。「今年も沢山実がついたよ~、良かったら採りに来る?」さっそく採りに行かせてもらうと、今年も沢山の実をつけていました。小豆島の中でもよく見かけるこのサクランボは、市販のサクランボよりも小振りで実も柔らかいので、市場に出回ることが無いと思う。まずは…と、採...
2017.05.12 11:20大家の爺さんのイカ釣りを手伝う その1/小坂逸雄現役こそ引退はしているものの、大家の爺さんは今も漁船を操り漁をしている。どんな魚種が獲れるのか詳細は不明だけど、爺さんが力を入れているのはイカらしい。春が近づいた3月末のイカ漁がいよいよ始まる季節に、やはり爺さんからお声がかかった。声がかかったといっても、倉庫にしまっている網を漁...
2017.05.01 14:50農村歌舞伎と割子弁当/大塚智穂毎年5月3日に行われる肥土山の「農村歌舞伎」は300年以上の歴史があります。以前「HOMEMAKERS」というタイトルでも紹介したHOMEMAKERSの主、拓ちゃんと娘のいろはちゃんも出演するというので、小腹が空いた時用にポケットにおせんべいを忍ばせて肥土山へ向った。去年、一昨年...
2017.05.01 14:30ふわふわの麹ちゃん/大塚智穂今年は実家分のお味噌も仕込むことにしていたので、大量の麹が必要になるなぁ…と、ぼんやり考えていた。麹は安くても1キロ1000円以上はする。大量に仕込むとなるとそれなりの金額になるので、「いつか麹から作ってやるぞ」と思っていた。が、麹作りは難しそうだなぁとも思っていたので、なかなか...
2017.05.01 12:30パンのはなし/Nemu Kienzle 国によって色々なパンがあって、食べ方も違うんだなぁと気づいたのは留学してからでした。私は中学校まで日本の実家に住み、高校から一人でアメリカに留学しました。東京の実家に住んでいた時の朝食は、主にパンでした。トースターで焼きたてのイギリスパンにピーナッツバターをたっぷりつけて食べる...