筍と竹の子の違い/大塚智穂

今年は筍が豊作らしい。

あ、ちょっとまてよ。豊作というのはちょっと違う気がする。なぜなら、きっと毎年出ているであろう筍は、イノシシの被害にあうかどうかで決まってくるからだ。昨年はイノシシにやられることが多かったようで、「今年は筍が少い。」と聞くことが多かった。とはいえ、有り難いことに何本か筍をいただいていて、アク抜きをした覚えがある。今年も何本かいただく機会に恵まれた。(ありがとうございます!)

まず、筍を食べるにはアク抜きが必要だ。アクを抜くためには米ぬかが必要だ。米ぬか、そうだ、精米所へ行こう。ということで、自宅近くの精米所へ。玄米を精米すると米ぬかが出る。自動精米機の横に扉がついているスペースがある。「ご自由にどうぞ」とあるので、扉を開け米ぬかをふた掴み分ほど袋に入れて持って帰る。※時期によっては畑に米ぬかを撒く人が多く、米ぬかが全く無い時もある

さて、下処理をします。私は夜スタート。筍の下の部分が汚れていたら庖丁で切り落とし、何枚か皮を剥ぐ。頭の部分を斜めに切り落とし、庖丁の根本の方を使って筍に切り込みを入れる。大きなお鍋に筍、米ぬか、鷹の爪をいれ、水をいれて火にかける。1時間ほど煮て、竹串を刺してみて、スッと通ったのを確認して、そのまま一晩置いておく。翌日皮を剥きます。よく見る「筍の水煮」の状態まで皮を剥き、水に晒しておきます。何度か水を換えたら大きめのタッパーに筍とキレイな水をたっぷりいれて冷蔵庫で保管。あとは、煮るなり焼くなり好きにしたら良いのです。毎年恒例の「筍ごはん」は、いつもおすそ分けの方が多くなってしまうので、今夜あたりもう一度炊こうかな。

ちなみに、筍と竹の子、何が違うのかと調べてみた。

◎筍…名人しか探せないであろう、ほぼ土のなかに埋まっているか、土から頭だけチラッと出しているサイズのもの。

◎竹の子…土の上に出てきて、ちょっともう食べられないわっていうサイズまで成長したもの。

日本語って難しいけれど、面白いですね。

下処理前の筍を外に置いておいたら、愛犬ナミちゃんに齧られました(向って左)。歯型が凄い。我が家は犬被害にも気を配る必要があります。

大塚 智穂

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