お福分け/大塚智穂

先日、おはぎの好きな人が誕生日だという事を知り、おはぎを作ることにした。

小豆250gで750gの餡こが炊きあがり、前日に作って冷やしておいた。当日はもち米6合、お米1合をきび砂糖と御塩を入れて炊き上げ、餅種に。私はきな粉が好きなので、中に餡を入れ、餅種で包み、きな粉をたっぷりまぶした「おはぎ」は、全部で25個出来上がった。

私は少量で作ることが出来ない。ついつい沢山作ってしまう。本命の分を取ってもまだまだあるので、『お福分け』として配ることになる。(これは母ちゃんからの遺伝だと思っている)

『お福分け』したい人は沢山いるのだけれど、「わたし、あんこが大好きなの!」と言っている人もいたな、あの家は先日貰い物をしたな…などと思い出し、『お福分けおはぎ』を差し上げる人を選んで、午後から配達して回った。全部を配り終えて自宅へ戻り休憩。「おはぎ」は甘さ控えめの自分好みの味に落ち着いていた。

もうすぐこどもの日だ。まだまだ我が家のちびすけは食べられないけれど、今年は柏餅が手作りできたら良いなと小豆を買ってきた。甘さ控えめの柏餅を作ろう。来年は一緒に食べられるかな。好きになってくれたらいいな、また作りすぎるだろうから、誰に『お福分け』しようかな。なんて、色々想像したりして。誰かのために作るって、本当に幸せだ。

大塚 智穂

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