ピッチピチならぬビッチビチ/大塚智穂

内野さん(いつもお世話になっている島のお父さん)がビッチビチの大きな鯖を持って颯爽と現れた。

内野さんは釣り好きが嵩じて、ご夫婦で小豆島へ移住された方で、私達夫婦が小豆島へ移り住んだ時、大きな大きな鯛を釣り上げた時は「めでタイや!!!」と、これまたビッチビチの大きな鯛をプレゼントされ、途方に暮れつつも出刃包丁を買いに走ったのが、もう5年前のこと。

魚を捌くのもそこそこ上手くなっきたものの、鯖は身が柔らかいので捌くのが難しく、なかなか綺麗に捌けないけれど、今回は今までもらった鯖の中で1番大きく見事な鯖がやってきた。爪楊枝をのせて記念撮影を済ませると、お刺身にするか〆鯖にするかしばし悩む。

脂ののった寒サバ。

お刺身も良い。

〆て押し寿司も捨てがたい。

悩みに悩んだ挙句、三枚におろして塩をふりしばらく置き、甘酢を作って〆鯖に。3日程しっかり漬けた〆鯖も大好きだけれど、今回はなんせビッチビチ。軽めの〆鯖にして夕飯にいただいたのでした。

あぁ、本当に美味しかった…

大塚 智穂

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