気付くのが遅くて鈍い。/小坂逸雄
日本各地どこでも同じことだと思うけど、ここ小豆島もいよいよ太陽がカキンカキンに照りつけ、はっきり言ってメチャクチャ暑い。我が家は古民家なので冬は凍てつくほど寒く夏はサウナのように蒸す。クーラーは無い。いったいどこで涼んだらいいのやら。普段、屋根裏を居場所にしている飼い猫も一階の風通しがよく涼しい場所に横たわるようになった。猫のように暑さをやり過ごすワケにもいかないのだが、つい最近とてもいい過ごし方を発見してしまった。海水浴である。先日海開きをしたときに気付いたのだけど、程よく冷たい海水が身体に籠もった熱を芯から取り去ってくれたのだ。ほんの二時間ほどの海開きだったけどその効果は夜まで続き、おまけに泳ぎ疲れて寝付きもよく快眠。泳いでたのしいし海に浸かってしあわせだし、波の音はやさしくて気持ちいいし。島に移り住んでから海には何度も浸かったというのに、なんで今までこの効果に気が付かなかったんだろう。海水浴に限らず、だいたいボクは何かに気付くまでに時間がかかり過ぎるところがある。鈍いのだ。ひょっとしたらこんなこと、みんな既に知っていることかもしれんね。この夏は日没前の数十分だけでも一日の疲れを洗い流すべくひと泳ぎするようにしたいものだ。
小坂逸雄
東京出身、小豆島在住。
2020年4月現在、高松にて養蜂の修行中。
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