雨の小豆島／小坂逸雄

移住・定住の促進活動をしているNPOに所属していることもあって、日々の出来事を移住者の目線で考えたり感じたりすることが多い。多いというか、ボク自身が島外の出身だし、そういう感覚があるのは当然と言えば当然なのかもしれない。それが良いか悪いかは別としても、自分が常に第三者的な立場にいて、未だに島にも組織にも所属していないような感覚は間違いなくある。とくに今は季節が季節なだけに、これまでの毎日が夏休みだったようにさえ思える。こんな脳天気という言葉がピッタリのボクが移住希望者の方たちの相談に乗ったところで、果たして何の役に立つのだろうか。

ここ一週間続いた夏日から一転して降った雨に頭が冷やされる。これが恵みの雨になるのか雑草の肥やしになるのか。さてはて。

小坂逸雄
東京出身、小豆島在住。
2020年4月現在、高松にて養蜂の修行中。