トマト争奪戦/大塚智穂

我が家の庭にある一步農園でも、夏野菜の代表「トマト」が採れだした。

好きな野菜の上位に常に君臨するトマト。今季はミニトマト2株、普通サイズのトマト1株が植えられている。

実が沢山ついたものの、ちっとも赤くならないトマト。ミニトマトも鈴生りなのに赤くならず、早く真っ赤になったトマトが食べたいな…と思っていたら、我が家の愛犬ナミちゃんが、真っ青なミニトマトや、ほんのり色づき始めたミニトマトにしきりに鼻先を近づけてフンフンと匂いを嗅いでいる。次の瞬間、ほんのり、ほんのり色がついたミニトマトを選び、上手に咥えていったのを目撃した。彼女を追うと、咥えていたミニトマトを食べている。1つ完食したかと思うと、味をしめてさらにミニトマトを物色しに行った。たまたま色づき始めたミニトマトを食べたのかと思いきや、いやいや、彼女はちゃんと選んでいる。鼻先が届くミニトマト全般の匂いを嗅いでから、色づいているトマトを選んで食べていた。ミニトマトは許そう。…今年はミニトマト争奪戦になりそうだ。。。

ようやく大きめのトマトが2つ色づき始めた。

1番大きなトマトを収穫し、テーブルに置きに行き、2つめのトマトを取りに行ったら、忽然と消えていた。というより、ナミちゃんが食べていた。大きなトマトは咥えにくいし、まさか食べないだろうと思っていたので油断していたが、彼女は遠慮していただけだった。私が1つ目のトマトを収穫しているのを見たので、「よし、もうひとつは良いだろう」くらいな感じで、トマトを頬張っていたのだ。

そう、トマトはおいしい。

ナミちゃんもトマトが大好きだ。

私もトマトが大好きだ。

やっぱり、今年はトマト争奪戦になりそうだ。

大塚 智穂

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