ふわふわの麹ちゃん/大塚智穂

今年は実家分のお味噌も仕込むことにしていたので、大量の麹が必要になるなぁ…と、ぼんやり考えていた。麹は安くても1キロ1000円以上はする。大量に仕込むとなるとそれなりの金額になるので、「いつか麹から作ってやるぞ」と思っていた。が、麹作りは難しそうだなぁとも思っていたので、なかなか手が出なかった。とはいえ、冬の間に仕込むお味噌。もやもや考えていたら春の風が吹いてきた。とにかく始めなくては…と、麹屋さんに「元麹」をオーダー。20キロ分のお米にまぶせるだけの「元麹(800円)」が到着したのだった。

麹の作り方でインターネット検索をしてみると、2.5キロのお米を使い、米袋にいれて管理することで手軽に麹が出来ると書いている記事を発見。さっそくお米を浸水させて、麹作りをスタートさせた。しっかり給水したお米を蒸し、元麹をふり、しっかりかき混ぜ米袋に戻し、温度管理をすること5日。初めてとは思えない!よく見かけるホワホワした麹になったではありませんか!最初に作った麹は2.5キロのお米を使い、できあがりが2.8キロの麹となった。そして、麹が完成して数日後には実家用のお味噌を仕込むことができた。

2回目の麹づくりは自宅用のお味噌を仕込むため。2.8キロ程のお米を使い、大体3キロ強の麹が完成した。やはり完成までに5日ほどかかる。とはいえ、温度のチェック、お世話などをへてフワフワに仕上がる麹をみると感動すら覚える。自ら発熱し麹菌が増えていく。生き物のお世話をして最終的に麹として材料にかわり、その麹を使ってお味噌を仕込むのだ。なんて贅沢なお味噌だろう。贅沢ついでに材料(豊島の大豆/小豆島の御塩/自家製麹)にこだわった贅沢なお味噌を作ることにした。これが完成したら超プレミアムなお味噌になる。

もう少しで島ぐらしも6年目に突入。

手作りできる物が確実に増えている。

次は何にチャレンジしようかな。

大塚 智穂

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