好気発酵のコンポスト その1/小坂逸雄
同じ集落のとあるおっちゃん宅でお酒を飲んでいたときに「×××をつくりたいんだけど先ずそのためには堆肥が必要なんだ。だからコンポストを作りたいんだ」と、熱く語られた。語り口調は熱いけど深刻な感じは無く、おっちゃんはニコニコとたのしそうに、そのウキウキさせる構想を延々と語る。コンポストに興味があったボクはついに手を挙げ手伝うことにした。もちろん何も考えずに手を挙げたワケではない。だってそれは暗に、いやモロに「誰もこの話に乗ってこんからお前一緒にやってみんか?(=手を貸してよ、一緒にやろうよ、ね?ね?ね?)」という明らかな勧誘だったからだ。こんなニコニコ顔のその先にはどんな表情が待っているんだろう。ボクはむしろそっちに興味が駆られたのである。そんなワケで早速いろいろ調べてみると、堆肥の材料に予定している稲ワラの発酵には一ヶ月ほど時間を要するらしく、おっちゃんの「×××」のためには材料の準備もろもろを今月末までに着手しないと間に合わないことがわかった。大きなコンポストが必要そうだったので木こりのYくんに製作協力を呼びかけ組み立てにかかる。発酵や菌には苦手意識のあるボクなのだが、さてはて、堆肥づくりは成功するのだろうか。注文した稲ワラは2月26日に到着の予定です。
小坂逸雄
東京出身、小豆島在住。
2020年4月現在、高松にて養蜂の修行中。
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