イザイホー/小坂逸雄
最近お知り合いになった方のお宅へ伺った際、とあるCDを借りる予定だったのだけど、CDの棚をガサゴソしながら「こんなのもあるよ」と見せてくれたのが、まさかのイザイホーだった。こ、こ、これは!前に山本佳奈子さんが記事で書いていたヤツだ!(詳しくはこちら → 宮里千里さんのこと)
帰宅して早速聴こうと思ったその前に、ブックレットの文章に目を通す。舞台となった久高島のことが琉球王国全体としての地理的な背景から描かれていたのだけど、説明によると島国国家の琉球国の人たちは“島が孤立しているとは考えずに、逆に海でもって諸国と繋がっていると考えた”とあった。それまでボクは島の良いところも悪いところも、海で隔てられているからだと思っていたし着目もしていたから、その感性と解釈は衝撃だった。なぜだかとくに「海で繋がっている」というところでなく「孤立しているとは考えず」という行にグッときた。そういう気がする。孤立。孤立かぁ。その言葉になんだか清々しさを感じてしまったのはなぜなんだろう。
なんとも説明のしようのない感覚になってしまった。
小坂逸雄
東京出身、小豆島在住。
2020年4月現在、高松にて養蜂の修行中。
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