イワヒバ。またの名を復活草。/小坂逸雄
「お前、こんなん好きだろ」と言って、山に登ってきたというおっちゃんがプレゼントしてくれたのはイワヒバだった。たしか自生しているイワヒバを採ったら罰せられるはず。そう記憶していたので、念のため落ちていたモノなのかを確認すると、崖のそばを歩いていたら頭上から落ちてきたものらしい。たのしそうにその時の様子をお話してくれたけど、状況をよく聞くと岩じゃなくてイワヒバで本当に良かったな、といった内容で少しゾッとした。
以前、イワヒバを育てるのを失敗しているので少し調べてみると「復活草」という別名が付いていることを知った。最近はいろいろ復活して欲しいと思うような人がいたり状況が重なったりしたので(どんな状況だ)、おっちゃんからボクへのこのプレゼントは思いつきだったかもしれないけど、けっこう励まされた。まさに復活草である。
落ちてきたのが岩じゃなくてイワヒバだったというラッキーなおっちゃんからのプレゼントなので大事に育てることにします。
小坂逸雄
東京出身、小豆島在住。
2020年4月現在、高松にて養蜂の修行中。
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