いちご

相変わらず「ほんまかいな」と思わずこぼれてしまうニュースが続いているけれど、視点を自分の日常にシフトさせて、「うん、ちゃんと本当もある、ある」と心を落ち着かせる日々。

最近、知り合いの農家さんが育てたいちごを購入して、ジャムを作ろうとしたのだけれど、あまりに美味しくて、全部普通に生で食べてしまった。そのままパクっと食べるのを楽しんだあとは、いちごに砂糖をふりかけて、冷たい牛乳を注ぎ、フォークで潰しながら食べる。あぁ〜うんまいっ!懐かしい味。

そろそろいちごの旬も終わりが近づいてきたというけれど、いい塩梅に酸味がありつつ、甘みもあってまだまだ私には美味しく感じられる。しかし、フレッシュに生で食べるのもさることながらジャムにしてヨーグルトに入れるのもまたいいんだよな。というわけで再び、購入して今度は煮てジャムに。部屋の中に甘酸っぱい香りが立ち込める。天然のアロマはジャム作りの副産物。

前はせっかく、ジャムを作っても、食べ切れなくなることも多かったのだけれど、近頃は朝食にヨーグルトを食べる習慣ができて、ジャムも最後まで消費できるようになった。毎朝のヨーグルトを通して季節の変化が感じられるのはいい。何度繰り返しても、香り、色彩、風味、四季折々に個性のちがう果物の旬に毎年喜びを感じる。季節のリズムがからだにダイレクトにつながることも心地がいい。さあ、そうこうしているうちに次の旬がやってきそうだ。


坊野 美絵



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