鯵の押し寿司「春風味」/大塚智穂

ぴっちぴちの鯵がやってきたら、我が家で作るものは大体決まっている。

お刺身(普通のお刺身か、生姜などの薬味をたっぷりいれた「なめろう」)、押し寿司、南蛮漬け(南蛮漬けは私しか食べないのでたまにしか作らない)の3種類。

今回は久しぶりの押し寿司にしてみました。小さな鯵だったけれど3枚におろし、お塩をふって1晩~2晩。お酢で塩を洗い、新しいお酢で〆る。〆た状態で3日くらいは冷蔵庫で保管。皮を剥いで完成。そのまま食べても良し、酢飯と合わせても良し。

午前中に押し寿司にしてお知り合い何人かに配る時には「すぐ食べてもいいけれど、晩に食べてもらうほうがいいかも」と伝える。そのほうが鯵の味が酢飯と馴染むから。今回は酢飯と〆鯵の間に木の芽をはさんで押しました。以前私の押し寿司を美味しいと喜んでくれたイツオさんが「お寿司美味しかった!なんだか春の風味を感じたけれど、なにがはいっているの?」と。木の芽を使ったことがわからなくても、「春の風味を感じた」ことが逆に凄いな!!!と『ほほう!』となりました。今度ぴっちぴちが来たら、手まり寿司にでもしようかな。

大塚 智穂

まずは塩漬け。

小さな型だけど重宝しています。

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