昆活日記第4話 / 大林幸絵
朝晩は涼しく、秋の気配を感じるこの頃。
虫たちの鳴き声も
セミからコオロギやスズムシへとバトンタッチ。
そんな中、我が家に新しいメンバーが加わった。
「草原の王者!カマキリ」
生き餌を好むので、バッタなどの虫を捕ってあげる。
夕方、犬の散歩に行くついでに小さな袋を持参し、
草むらに入り、餌となるバッタを数匹手づかみで捕獲しては持ち帰る。
道行く人が見たら、
「お寺の若奥さん、犬じゃなくて自分が草むらに入って前屈みになって
なにやってんだか」ってな具合だろう。
大人になって、来る日も来る日もバッタを捕る事になるとは。
嫌なわけではなく、むしろ楽しい。
島よりももっと田舎の山の麓で生まれ育った私。
春にはれんげやシロツメクサで花冠をつくり、
夏には家の側にある「カブトムシの木」と呼ばれる場所にカブトムシを捕りに行く。
そこかしこにいる虫は、もはや同居人に近かった。
いつの間にか捕まえ方や持ち方を覚え手にとって遊んでいた。
そうだ、私は虫が好きだったんだ。
そんな、虫が近くにいるのが当たり前に育った私でも
実際に、飼うことは一度も無かった。
息子のお陰で昆活を通して新しい世界を知る。
ありがとう、本当に楽しい。
ちなみに、2枚目と3枚目の写真の子達は売約済み。
ペットボトルの手作りキャリーケースにいれて、息子の友達へ。
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